エンゼルスが球団新記録の28安打25得点で大勝した。
3回と4回に打者一巡の猛攻で合計21得点。大谷翔平投手(28)は3回、右前適時打で2試合連続安打と打点をマークし、リーグ1位タイの60打点に伸ばした。4回まで23得点以上は1922年のカブス以来101年ぶり、史上3度目。この日はメッツからトレードでエデュアルド・エスコバル内野手(34)が加入し、デービッド・フレッチャー内野手(29)もメジャー昇格。前日に逆転負けを喫したエ軍が、大爆発で息を吹き返した。
◇ ◇ ◇
1度勢いづいたエ軍は、止まらなかった。口火を切ったのはトラウトだ。2-0の3回、先頭で17号ソロを放つと、ここからドゥルーリー、タイスが続いて3連発。ベンチも、敵地のはずのデンバーも、何度も響く快音に大いに盛り上がった。ノリノリとなった打線につられるように、大谷は3回2死一、三塁から右前適時打をマーク。追加点を挙げ、この回10安打13得点の猛攻につなげた。
ビッグイニングが終われば、試合はいったん落ち着く傾向が多いが、この日のエ軍は違った。4回にも4連打を含む7安打で8得点。締めくくりは、メジャー再昇格した9番フレッチャーが、今季初本塁打となる3ランで決めた。4回までに23-0となり、まれに見る一方的すぎる展開。超大量得点の大爆発にネビン監督は「ストライクゾーンに対して積極的に攻めることができた」と目を細めた。
28安打と25得点はともに球団新記録。4回までに23得点以上の条件に限れば、1922年のカブス以来、メジャー史上3度目、101年ぶりの歴史的な大勝で地区2位に浮上した。勢いはチーム編成でも止まらず、試合後に相手のロ軍とのトレードで、19年に35本塁打をマークしたムスタカス内野手を獲得。攻守で活躍していた新人のネト、万能内野手のウルシェラら主力の故障離脱が続く中、前日にはメッツからエスコバルを獲得し、9年ぶりのプレーオフ進出へ連日の積極補強に動いた。
大谷はこの日、7打数1安打1打点。2戦連発はならなかったが、今季60打点で再びリーグトップタイに浮上し、打撃2冠に返り咲いた。なぜか、土曜日に続いていた連敗も10でストップ。悪夢を消し去るサタデーナイト・フィーバーで、エ軍が過去最高に活気づいた。【斎藤庸裕】
<エンゼルスの記録アラカルト>
◆球団最多 28安打25得点はともに球団新記録。過去最多は26安打24得点(1979年8月25日ブルージェイズ戦、26安打は他に1980年6月20日レッドソックス戦)。
◆3者連続弾 3回にトラウト、ドゥルーリー、タイスが3者連続弾。エ軍の3者連発は4月23日ロイヤルズ戦でウォード、大谷、トラウトが記録して以来、今季2度目。同一年で2度は00年以来、2度目。この日は3球で3者連発となり、メジャーだと20年9月17日にヤンキースのガードナー、ラメーヒュー、ボイトがブルージェイズ戦で記録して以来。当時の相手投手もアンダーソンだった。
◆4長打 モニアクが3二塁打と1本塁打を含む5打数5安打4打点。1試合4長打は18年5月26日(ヤンキース戦)のトラウト以来、球団史上12度目。
◆4回までに23点 4回までに23点は1922年カブスの25点、1894年パイレーツの24点に次ぐ史上3位。3、4回で計21点は、連続した2イニングでの合計点では1894年パイレーツ(ビーンイーターズ戦)に並び史上最多。
◆1イニング13得点 1イニング13得点と4発はともに球団記録タイ。ここ50年で3度目の1イニング13点以上はメジャー最多。
◆全員安打&打点 先発野手が全員安打と打点を記録したのは球団史上3度目(1978年レンジャーズ戦、1984年ホワイトソックス戦)。
◆24点差 24点差での勝利は1900年以降で史上3位タイ。1位は07年8月22日にレンジャーズがオリオールズ戦で30-3で勝利した27点差。



