エンゼルスが事実上、9年ぶりのプレーオフ進出を断念した。主力のベテラン6選手の放出に動いていることが29日(日本時間30日)、分かった。大リーグ公式ホームページやESPNなどが報じたもので、獲得希望の球団を募るウエーバーにかけられている。期限は31日(同9月1日)まで。「放出リスト」には、チーム2位タイの18本塁打をマークするハンター・レンフロー外野手(31)、同1位の20ホールドを挙げる救援左腕マット・ムーア投手(34=元ソフトバンク)ら開幕からチームを支えたFA移籍1年目の2人も含まれている。トレード期限(8月1日)の大補強から1カ月足らずで、ペナントから撤退の決断に至った。
ウエーバーにかけられている6選手は、いずれもアクティブロースター(ベンチメンバー)の26人に入る。ほかには、今夏大補強の目玉だった先発右腕ルーカス・ジオリト投手(29)と、速球派の救援右腕レイナルド・ロペス投手(29)はホワイトソックスからの移籍組。ランデル・グリチェク外野手(32=前ロッキーズ)、ドミニク・リオーネ投手(31=前メッツ)も駆け込みトレードで獲得した。この6人はいずれも、今オフにFAとなる。
ウェーバーでの獲得は、公示から48時間以内と決まっている。この時期のウエーバー移籍は、プレーオフ出場を争う球団の獲得が多い。9月1日から、アクティブロースターも2人増の28人となる。ただ、移籍選手がプレーオフに出場するためには、31日までに移籍先でのロースター登録が必要となる。ウエーバー公示としては、ギリギリのタイミングだった。他球団でもこの日、メッツの先発右腕カルロス・カラスコ投手(36)らがウエーバーにかけられ、15年ア・リーグMVPのジョシュ・ドナルドソン内野手(37)が自由契約となった。獲得の優先権は、現時点のチーム順位で下位球団からになる。
一方、放出球団はトレード期限後のため、交換要員等を求めることはできない。メリットとしては、公式戦残り1カ月の年俸が削減できること。MLB公式ホームページの試算によれば、仮に6人ともウエーバー移籍が成立した場合、700万ドル(約10億1000万円)強の年俸削減が可能になるという。
エンゼルスは8月以降、7勝19敗と大失速。貯金4から借金7まで転落した。その間、大谷翔平投手(29)が右肘靱帯(じんたい)損傷により今季中の登板回避が決まり、主砲のマイク・トラウト外野手(31)も1試合の復帰のみで負傷者リストに逆戻り。3連敗を喫した29日のフィリーズ戦を終えて、63勝70敗のア・リーグ西地区4位に沈む。残り29試合でワイルドカード圏内まで12・5ゲーム差と、2014年以来のプレーオフ進出は絶望的な状況だ。
今季限りでFAとなる大谷の去就も不透明。9月以降は若手主体の布陣に切り替え、来季以降を見据えたチーム作りにかじを切ることになりそうだ。



