カブス鈴木誠也外野手(29)が22日(日本時間23日)、本拠地ロッキーズ戦に「6番右翼」で出場し、19日以来3試合ぶりとなる20号2ランを含む4打数3安打3打点と活躍した。
日本人メジャーでシーズン20本塁打の大台に到達したのは、松井秀喜(ヤンキースなど)大谷翔平(エンゼルス)に続き3人目となった。
初回の先制打で気勢を上げた鈴木が、再び本拠地に大歓声を呼び起こした。4回無死一塁、カウント2-1から真ん中高めへの時速88マイル(約142キロ)のカットボールを完璧に捉えた。ジャストミートした直後、確信したかのようにバットを高々と振り上げた一撃は、左翼席中段へ飛び込む20号2ラン。「しっかり振れるカウントに持っていけた。ポイントを前にして、打とうと思っていた。良いスイングができた」。前夜までの連敗で沈みがちだった本拠地のムードを、ひと振りで吹き飛ばした。
快勝したカ軍は連敗を「2」で止め、ワイルドカード争いに踏みとどまった。もっとも、ライバルのダイヤモンドバックス、マーリンズ、レッズには直接対決で負け越しており、タイブレークでは進出できないため、1勝でも上回ることが条件となる。残り8試合。負けられない戦いが続くことに変わりはない。9月は打率3割7分、7本塁打、22打点と「月間MVP級」の活躍。「最近はいい場面で打てている。数字については意識していない」と話す鈴木の好感触は、カ軍にとって頼もしい。