山本は「大谷流」? オリックスからポスティング制度でメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)は20日(日本時間21日)、球団側が正式な申請を行い、全30球団へ公示された。45日間に限定される交渉は、米東部時間21日午前8時(同午後10時)に解禁となり、来年1月4日午後5時(同5日午前7時)が期限。その間、山本は各地を訪れることなく、各球団と面接する見込みで、17年オフの大谷と同じパターンでプレゼンテーションを受けることになりそうだ。

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目標としてきたメジャー移籍とはいえ、現時点で山本を取り巻く環境は、自らの実績を売り込み、買い手を望むような「就活」の次元ではない。

今FA市場で、山本は大谷翔平投手(29=エンゼルスFA)に次ぐ全体2位、先発投手としては1位にランクイン。MLB公式サイトは「オオタニが今オフのトップFA選手であることは間違いないが、ヤマモトは最も重要なFAになるかもしれない。なぜなら、オオタニを含む多くの選手が、ヤマモトの契約内容を見てから自分たちの契約を結ぶかもしれないからだ」と、山本の契約が他のFA選手に影響を及ぼす可能性に言及。これまでFA上位の選手の多くが交渉の一環として本拠地の施設見学などを経るケースもあったが、米メディアによると、山本側は現地訪問にこだわることなく、各球団との直接交渉を進める可能性があることが明らかになった。

25歳とこれから全盛期を迎えるエース格でもあり、長期契約で総額2億ドル(約300億円)以上の大型契約が見込まれている。今季2回目のサイ・ヤング賞を獲得した左腕スネル(パドレスFA)をはじめ、フィリーズと7年1億7200万ドル(約258億円)で再契約したアーロン・ノラ投手(30=フィリーズFA)らを上回る「特A」として評価される。一部では、山本が西海岸を希望するとの意向が伝えられる一方、キャッシュマンGMが直接視察したヤンキースへの思いが推測されるなど、不確定な情報が入り乱れている。

17年オフ、大谷がメジャー各球団と交渉した際は、ロサンゼルス郊外に各球団首脳が続々と集結し、趣向を凝らしたプレゼンテーションを行った。今回、人気No.1の山本にすれば、売り込みは一切不要。ポスティングとして史上最高額と予想される条件面だけでなく、各球団はいかにして山本の心を揺さぶるのか-。現時点では、ヤンキース、メッツ、カブス、ドジャース、レッドソックスなど10球団以上が争奪戦に参入することは確実視されており、激しい攻防が本格的にスタートする。

 

◆大谷の面談 代理人を通じて全30球団に質問状を送付し、回答を基に“書類選考”を実施。通過したエンゼルス、レンジャーズ、マリナーズ、ドジャース、カブス、ジャイアンツ、パドレスの7球団と大谷は滞在先のロサンゼルスで面談し、移籍先をエンゼルスに決めた。面談では各球団がプレゼンを行い、カーショーなど有名選手も同席した。