ドジャースへの入団が決まった山本由伸投手(25)が30日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。28日(現地時間27日)にドジャースタジアムで行った際は緊張の面持ちだったが、この日はリラックスした様子。オリックスをリーグ3連覇に導いたエースは「ワールドチャンピオンになりたい」と大きな夢を語り、WBCで共闘したパドレスのダルビッシュ有投手(37)へ「投げ合える日が来たらすごくわくわく」とあふれる思いを素直に語った。古巣へラストメッセージを残し、新天地に向かう。

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前日29日に帰国したばかりの疲れも見せず、山本は笑顔でいっぱいだった。「集中してました。ふふふ」。海を越えて生中継された映像を自らも見返した。2日前に米国で行った入団会見では、スピーチも準備し緊張感たっぷり。WBC決勝前の大谷の名言「憧れるのをやめましょう」を引用したが「なかなかいいかみ具合でした。60点ぐらい」。率直な言葉で振り返った。

白地に青のユニホームに袖を通し、ドジャースタジアムに足を踏み入れると、自然と実感がわいた。「本当にこのチームの一員になれたんだなと思いました」。胸に抱く夢は大きい。「ワールドチャンピオンになりたいと思っています。しっかりチームに貢献して、またチームがワールドチャンピオンになれるように、そういう投手になりたいです」。オリックスをリーグ3連覇、日本一に導いたエースは、世界一を目指す。

楽しみがたくさんある。レッドソックス吉田は古巣の同僚。「いつか対戦できる日が来ると思う。いい対戦を見せられたらなと思います」。侍ジャパンで同僚だったパドレスのダルビッシュは、山本が宿敵ド軍入りしたことに「すごく悲しい」ともらしていた。「WBCでもたくさんお世話になりましたし、尊敬しているので。同じ試合で投げ合える日がいつか来たらすごくわくわくするなと思いました」。来季のドジャースの開幕戦は韓国・ソウルでのパドレス戦。早くも対決が見られるかもしれない。

そして、チームメートになる大谷は「強く勧誘の言葉をいただいたわけではなく」と、優しく決断を見守ってくれた。「野球のこの世界の中で本当にトップ選手。同じチームでプレーできるというのは、特別なことですし、まだまだ僕の野球人生はこれからなので、その成長につながる貴重なことだなと思っています」。夢に見た最高峰の舞台で、まだまだ進化する。【磯綾乃】

◆山本のドジャースタジアムでの入団会見 冒頭に英語でスピーチ。「今日からは、本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。憧れてもらえる選手になれるように頑張ります」と語った。決断理由には「勝ち続けたい気持ちが強い」と勝てるチームを優先。「大谷さんがもし仮に他チームを選んだとしても、もしかしたら僕はドジャースを選んでいたかなと思います」と語り、大谷からは「『本当に悔いのない決断をしてね』と。『分からないことがあったら何でも聞いてね』と言っていただいた」と振り返った。