【グレンデール(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=四竈衛】キャンプ初日は「山本お披露目会」。ドジャース山本由伸投手(25)が、同地入り後初めてブルペンに入り、背番号「18」のユニホーム姿で21球の投球練習を行った。首脳陣、同僚、報道陣、ファンが集結するなど、注目度はヒートアップ。12年総額3億2500万ドル(約471億円)と投手史上最高額の契約を結んだ山本が、熱視線を浴びながらメジャー1年目のスタートを切った。
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いつの間にか、ブルペンの周囲には人垣が出来上がっていた。快速右腕ビューラー相手のキャッチボールで肩を温めた山本が、ブルペンへ向かうと、50人以上の日米報道陣だけでなく、多数のファンも一斉に動き始めた。ブルペン後方には、フリードマン編成本部長、ゴームスGM、ロバーツ監督ら首脳陣がズラリ。報道陣の逆サイドには、ド軍の同僚、さらにマイナーの選手らも駆け付け、山本の初投球を見守った。
インパクト十分の「キャンプ地デビュー」だ。糸を引くような速球を皮切りに、縦割れする大きな軌道のカーブ、高速カットボール、ツーシーム、スプリットと次々に持ち球を披露。最後は速球で捕手のミットを鳴らして、21球の「お披露目会」を締めくくった。
エース左腕カーショーの専属捕手で抜群のキャッチングで知られるバーンズ捕手は、お世辞抜きで絶賛した。「ハードな球はもちろんだが、もっとも印象的だったのは制球力。まさにビシビシと、ほとんど(構えた)ミットのスポットを外さなかった。とてもいいブルペンだったね」。「ピッチクロック」の計測こそなかったものの、テンポ良く制球された投球に、賛辞の言葉を並べた。
途中から左打席に立った正遊撃手のラックスは「とてもいやらしく、とても印象的だった」と感想を口にした。感覚的には「スプリットが90マイル(約145キロ)~92マイル(約148キロ)、速球が94マイル(約151キロ)~95マイル(約153キロ)くらい」と分析。独特の投球フォームについて「クイックのようで97マイル(約156キロ)が来ればタイミングは取りづらい」と、今後、球速が上がることを想定し、打者目線で印象を語った。
腕の振り、球威、制球とも試運転としては文句なし。今後は中2日の間隔で投球する見込みで、次回は12日(同13日)の予定。別メニューの大谷がグラウンドへ姿を見せない中で「本日の主役」は、間違いなく、山本だった。



