【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)10日(日本時間11日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、昨季から続く連続出塁を44試合とし、日本人メジャー記録を更新した。「1番DH」で出場したレンジャーズ戦で4打数1安打。5回にチャンスを広げる右前打を放ち、09年のイチロー(マリナーズ)を抜いて日本人の新記録を作った。この日は自身のボブルヘッド(首振り人形)が配布され、チケット完売で観衆5万3675人が集まった。

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大谷は一塁ベース上で拍手するように両手をたたき、納得の表情を浮かべた。流れが二転三転する試合展開で、状況に応じて求められる仕事を全う出来たからだろう。昨季から44試合連続で出塁し、日本人の記録を更新。ロバーツ監督は「相手がかなり警戒して攻めてくることを理解し、(後ろを打つ)タッカーやスミスにつなぐ。打者は、時に我慢できなくなるものだけど、彼はそこをしっかりコントロールできている」と、忍耐力をたたえた。

第2打席までは無安打と、初対戦の右腕ローカーにタイミングを崩されていた。1点差に詰め寄り、なお1死一塁の5回。甘く入ってきたスライダーを引っ張った。長打が出れば同点となる場面。それと同時に右に引っ張れば、一、三塁のチャンスを作れる確率が高い。緩い変化球を捉え、右前に運ぶチーム打撃で後続につなげた。「ゲームチェンジャー」として、傾きかけた流れを止めない。その意識の表れだった。

得点には結びつかなかったが、6回にチームは逆転した。9回に守護神ディアスが3点差を追いつかれても、その裏に5番マンシーが1試合で3本目となる本塁打で劇的なサヨナラ勝ちを決めた。昨年10月17日、リーグ優勝決定シリーズで二刀流として3本塁打&10奪三振をマークした伝説的パフォーマンスを記念し、大谷のボブルヘッドが来場者に配布された一戦。観衆5万3675人で今季4度目のチケット完売となり、8回の第5打席では敬遠されて大ブーイングが起こった。ロバーツ監督は「彼も本塁打を打ちたかったと思うけど、相手はゾーン外で攻めてくるし、それも理解できる」と思いやった。

開幕から厳しい攻めが続き、四球増が目立った。それでも大谷は前回登板の8日、ブルージェイズ戦後に「フォアボールは好きなので、くれる分にはもらいますし」とコメント。同監督は「そう言い聞かせている部分もあると思う。ただ、勝負を避けてくるなら四球を受け入れた方がいいと、彼は分かっている」と代弁した。チーム打撃に徹し、それを継続した結果、“無欲の記録”が生まれた。

▼ドジャース大谷が昨年8月から44試合連続試合出塁で、09年イチロー(マリナーズ)を抜いて日本人最長記録を更新。2位から5位はイチローが占めている。ドジャースでは4位タイ。球団最長は54年スナイダーの58試合。メジャー最長は、49年テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)の84試合。NPB最長はイチロー(オリックス)の69試合。ボブルヘッド人形の配布日は7試合連続出塁で、強さを見せた。

大谷翔平、第3打席で右前安打放ちイチロー超え44試合連続出塁 ドジャースサヨナラ勝ち/詳細