【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が今季初黒星を喫した。マーリンズ戦に投手専念で先発し、6回5安打2失点(自責点1)。今季最多104球の力投も打線の援護がなかった。チームの連勝は3でストップした。この日は試合前から今後の起用法に関する議論が白熱。投手専念か、リアル二刀流か-。それぞれのメリット、デメリットを検証した。

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この日は1点を追う9回、下位打線がつながらず、惜敗となった。仮にリアル二刀流で「1番DH」の打順に大谷が入っていたとすれば、相手にとっては脅威となり、プレッシャーもかかるだろう。2試合連続で1試合3安打をマークしていただけに、好調の状態で打席を迎えられた。

投打で調整しながら、いかに状態を上げていくか。「悪い状態からいい状態に持っていくまでに、やらなければいけないことがある中で、まずは健康を保つということが一番」。その上で、「トータルの1日の運動量を考えた時に、そこまで長く1日1日(時間が)取れる訳ではないですし、やれることの少ない中で、悪い状態をいいところに改善していくというのが一番難しい」と明かした。

他球団のデータ分析や戦略、体調管理なども含め、準備面だけでも投打で多くの時間を要する。だからこそ、実戦の打席で感覚の微調整を行い、「試合に出続けること」が、状態を上げていく上で効率的な方法の1つでもある。リアル二刀流としての打者出場は、その点でもメリットがある。

もちろん、体への負担を考慮すれば、フルシーズンで投打両方とも出続けることは、故障や状態悪化を招く一因になりかねない。今年7月で32歳となり、年齢を重ねれば重ねるほど、肉体面のリカバリーにも時間がかかるだろう。長期的な視点から考えれば、制限が必要となる時期にさしかかっているとも言える。

▼ドジャース大谷は今季初黒星も、6回を5安打2失点、自責点1と好投した。オプタスタッツによると、シーズンの先発5試合目まで全試合で最低6回を投げ、全て5安打以下、全て自責点1以下、被本塁打0は、自責点が公式記録となった1913年以降で初めて。

▼規定投球回に達し、防御率0.60は両リーグ1位。MLBのラングス記者によると、ドジャースで先発5試合目では81、85年バレンズエラ(0.20、0.21)、72年サットン(0.42)、1926年ペティ(0.57)に次ぐ球団史上5位。

▼中5日での登板は昨年6月28日以来で今季初。投球数104は、ドジャース移籍後最多。23年の右ひじ手術後に100球以上は、昨年のリーグ優勝決定シリーズ・ブルワーズ戦の100球に次いで2度目。公式戦では初めて。

▼ドジャース大谷が2回、盗塁した走者を刺そうと二塁へ悪送球。大谷の失策はエンゼルス時代の23年5月7日に投ゴロを一塁へ悪送球して以来、3年ぶり通算3個目。連続守備機会無失策は30で止まった。前回失策も本拠地でのマーリンズ戦だった。メジャー9年間の通算では78の守備機会に3失策で、守備率9割6分2厘となった。日本時代、投手での守備率は通算9割7分6厘だった。

投手専念の大谷翔平は今季初黒星 ド軍移籍最多104球6回9K2失点力投も打線沈黙/詳細