【デンバー(米コロラド州)10日(日本時間11日)=四竈衛】カブス今永昇太投手(32)がロッキーズ戦に先発し、5回2安打無失点2四球7奪三振と力投。カ軍が逆転負けを喫し、5勝目(6敗)は逃したものの、復調の手応えを感じさせる登板となった。

過去4戦で12被弾と、もがき続けていた今永の前に、ようやく光が差した。1回2死一、二塁からファウルで粘られても最後は空振り三振に仕留めた。その後も、勝負を急がず、球数を費やしても丁寧にアウトを重ね、7試合ぶりに本塁打ゼロで切り抜けた。「投手不利」と言われる高地デンバーでの初登板に向け、特別な対策を講じたわけではない。「何も変えなかったところが一番の成長かなと思います」。

ただ、目の前の教材からヒントを得ていた。前日、ロ軍菅野が好投。要所でじっくりと駆け引きを繰り返す姿が印象に残った。「(菅野は)ストライクを欲しがらない。ビハインドカウントでも怖がらない。すごく勉強になりました。投手としての欲を出さないところが参考になりました」。

菅野同様、制球力に定評のある今永にとって、2ストライクに追い込んだ後の勝負球がカギ。「粘られてもゾーンに投げようとしなかったところ。同じ過ちを繰り返していたのがこれまでの登板。いい学びになりました」。

自らに白星がつかず、チームもサヨナラ負けを喫した。それでも、今永は「次回以降の登板につなげたい」と顔を上げた。