【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)が、2年連続のオールスタープレーヤーにふさわしい投球を披露した。パドレス戦に先発し、7回3安打無失点で今季9勝目。100球を投げ抜き、自己最多タイ10奪三振をマークした。試合前には、14日(同15日)にフィラデルフィアで開催される球宴のメンバー入りが公表され、ド軍からはファン投票で両リーグ最多得票の大谷翔平投手(32)を始め、5選手がオールスターに参加する。
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すっきり100球、10三振で締める1球が、2年連続オールスター「Yoshinobu Yamamoto」のすごみを物語っていた。7回2死一塁、99球目はピッチクロック違反でボールとされた。フルカウントとなり、100球目。7回を投げきれるかどうかの瀬戸際で、宝刀スプリットを決め球に選んだ。「すごく調子も良かったですし、スプリットも操れていたので、自信を持って投げられました」。ストライクゾーンは外さない。かつ、空振りをとれる軌道で外角低めに落とした。
支配的な投球だった。4回1死、4番の左打者シーツへの5球目。内角をえぐり、ボールゾーンからシュートして沈む“フロントドア・スプリット”を決めた。ABS(自動ボール、ストライク判定システム)でチャレンジされたが、ギリギリでストライク。6番の右打者ボガーツへの3球目はフォーシームを外角低めに制球した。ABSの結果、これもゾーンをかすってストライク。2度失敗すればABSの権利を失う。通常は試合終盤まで慎重になるが、4回の時点で早々に“使わせた”ことで、圧倒的有利に立った。
1週間で2度同じ相手でも、パ軍打者の的を絞らせなかった。「ストレートも変化球もすごく強いボールが投げられていたと思いますし、しっかり納得いくフォームで力を込めて投げられた」。最速98・2マイル(約158キロ)で直球に球威があり、ツーシームの変化にもキレがあった。ロバーツ監督は「調子がいい時の彼は戦術家であり、打つことが不可能だ」と絶賛。今季16試合の登板で、平均の投球イニング6・51はメジャートップを誇る。緻密(ちみつ)かつ効率のいい投球が、継続的な安定感を生んでいる。
試合前には2年連続の球宴メンバー選出が公表された。「心からすごく光栄に思いますし、今年も選んで頂いてすごくうれしく思います」と喜んだ。昨年はシーズン前半の最終戦に投げ、オールスター登板は実現せず。今回も「日程が良ければ投げたいと思います。けど、ちょっと怪しい日程が見えます」と笑った。この日は建国250周年の独立記念日で特別ユニホームを着用。日本を代表する侍右腕が、堂々たる姿で完封勝ちの主役となった。
○…右前腕二頭筋の状態を考慮し、大谷はパドレス戦を欠場した。前日に投打の二刀流で出場し、7回の第4打席で同箇所の違和感を訴え、代打を送られた。翌日のこの日、先発メンバーから外したロバーツ監督は状態について「昨日と今日で治療を行い、感覚としては劇的に良くなっているようだ」と明かし、5日(日本時間6日)にDHで復帰する見通しについては「順調にいけば、そう望んでいる」と語った。



