ドジャースがナ・リーグ西地区のぶっちぎり首位で、前半戦を終えた。先発では大谷翔平投手(32)、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(24)ら日本人トリオがローテーションを引っ張り、大谷は投打の軸として活躍した。チーム防御率や打撃成績はリーグ上位につけ、数字上でも強さを証明しているが、盗塁阻止率の低さに穴がある。ロバーツ監督が重視するのは走塁や守備の安定感。目指す3連覇へ、細かなスキをつぶす必要がある。
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ドジャースは前半戦のラスト1週間、らしくない戦いが目立った。7月の前半11試合で許した盗塁は11。そのうち、阻止したのは2度で盗塁阻止率は15・4%だった。投打で層が厚く、今季はバランスのとれたチーム力で2年連続ワールドシリーズ制覇の王者らしい強さが際立つ。一方で、正捕手スミスが首痛で長期離脱中という事情もあるが、簡単に盗塁を許し、得点圏から適時打を浴びて失点する場面も少なくない。
MLB公式データ解析サイト「ベースボール・サバント」によると、ド軍の盗塁阻止率は17・6%で、30球団で24位。ナ・リーグ15球団では13位だ。日本人トリオはクイック投法を問題なくこなすが、走者が出たとしても足を上げてモーションが大きい投手がリリーフ陣を中心に多い。機動力のあるチームにとっては、付け入るスキとなる。
7月5日のパドレス戦が、象徴的な試合だった。0-1の7回、無死一塁から二盗でチャンスを広げられると、1番タティスの内野安打などで4点を失い、試合が決まった。7回以降で許した盗塁は4。パ軍は攻撃の粗さに課題があるが、走塁など機動力にたけており、そういうチームとの対戦となれば、失点の可能性が高まる。
ロバーツ監督は“守り”に重きを置き、攻撃では好走塁や堅実なチーム打撃で1点を取りにいく野球を好む。守備の堅さを「強みの一つ」とし、「守備と走塁は我々が非常に優れている部分。ミスをすれば、それはチームや投手に直接影響を与えてしまう。集中力や、チームを思う気持ちが必要。打撃は難しいもので、不調の時期も出てくる。ただ、守備は常に安定していなければならない。そして、我々の守りは非常に安定している」と胸を張る。
ただ、盗塁に特化した機動力としては課題がある。前半戦の終了時点で、今季のチーム盗塁数37は最下位のジャイアンツに次いでリーグ14位。24年シーズンで59盗塁をマークした大谷は二刀流の負担がある影響で、盗塁増が見込めない。チームOPS(出塁率+長打力)はリーグトップで、打率は同2位。現状では、四球や単打で出塁し、長打で得点するのが特徴的な形となっている。
盗塁阻止率が低く、チームとして盗塁も少ない。逆に言えば、弱点が改善されれば、ド軍は無双状態になる。故障離脱中の主力メンバーの復帰が期待される中、後半戦、ポストシーズンに向けてどうチーム力を高めていくか。3連覇を目指す上で、今後の戦い方も見どころの一つとなる。【斎藤庸裕】
◆前半戦を終えた時点のドジャースのチーム成績(カッコ内はリーグ順位)
<打撃>
打率 2割6分2厘(2位)
本塁打 127(2位)
打点 476(3位)
得点 506(3位)
出塁率 3割4分3厘(1位)
長打率 4割3分4厘(2位)
OPS 7割7分7厘(1位)
盗塁 37(14位)
<投手>
防御率 3・55(2位)
先発防御率 3・41(2位)
救援防御率 3・80(5位)
<守備>
失策数 35(少なさで1位タイ)
盗塁阻止率 17・6%(13位)



