【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)21日(日本時間22日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(31)が、敵地フィリーズ戦で放った一打は、「幻」の同点適時打となった。それでもド軍は1点差で競り勝ち、3連敗を阻止した。

0-1と1点を追う3回2死二塁。大谷のライナーは右中間で弾んだ。左ヒザに違和感を覚えながらも、大谷は一塁ベースを蹴ると一気に加速した。微妙なタイミングながら判定はセーフ。同点となり、なお勝ち越し機のはずだった。

ところが、フ軍側がチャレンジした結果、大谷はアウト。さらに二塁走者アルフォンゾが本塁前で大幅に減速し、ホームを踏む直前だったため、無得点に覆った。手負いの大谷が無理する必要もないが、明らかに二塁走者の凡ミス。試合後のロバーツ監督は「ホームを駆け抜けていればセーフで我々は得点していた」と指摘した。

もっとも、雨中の激走は、大谷の左ヒザが順調に回復している裏返しなのかもしれない。ぬかるんでいたグラウンドでのリスクを覚悟で加速し、左ヒザを曲げて滑り込んだ積極性を好材料と見るべきなのか。少しでも恐怖心が残っていれば、二塁は狙えないタイミングだった。

悪天候のため、試合は1時間20分遅れで開始されたものの、両軍投手陣の好投で快テンポで進んだ。最後は、9回裏1死二、三塁から「三-捕-遊-二」と渡る珍しい併殺で試合終了。ロバーツ監督は「プレーオフのような環境だった」と上機嫌で振り返った。早々とシャワーを浴び終えた大谷も、スタッフに甲高い声でジョークを飛ばしながら帰宿した。故障を抱えたり、多少のミスがあっても動じない。連覇した過去2年以上に、ド軍の戦いぶりは力強さを増してきた。

大谷翔平は4打数1安打 第2打席で幻のタイムリー ドジャースは逆転勝ち/詳細