私が現役を引退した理由 カーリング吉村紗也香さんの葛藤/インタビュー

カーリング女子日本代表のスキップとしてミラノ・コルティナ五輪に出場したフォルティウス吉村紗也香さん(34)が日刊スポーツのインタビューに応じ、6月で現役を引退した理由を語りました。決断には23年12月に出産した長男の存在がありました。最初で最後と決めて臨んだ五輪の裏側、今後の展望を明かしました。

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◆吉村紗也香(よしむら・さやか)1992年(平4)1月30日、北海道常呂町(現北見市)生まれ。常呂小4年で競技を始める。常呂高から札幌国際大をへて14年に北海道銀行入り。21年12月からフォルティウスとして活動。日本選手権は21、25年優勝。世界選手権は3度出場し、最高は15年の6位。五輪代表決定戦に10年バンクーバー大会から5度挑戦し、26年ミラノ・コルティナ五輪で初出場を果たして8位。

現役を引退したフォルティウス吉村紗也香さん

現役を引退したフォルティウス吉村紗也香さん

「未練は全くない」今の思い

ブラウスにパンツ、オフィスカジュアルな装いで登場した吉村さんは、氷上で戦っていた時の姿とは違い、温和な表情を浮かべていた。

現在は、現役時代から勤める社会医療法人柏葉会法人本部の広報室に所属している。平日朝8時半から夕方5時までの勤務。

「競技生活の時は朝早くて9時半スタートとかだったので、起きる時間や息子を保育園に送る時間も今の方が少し早くて、準備で朝バタバタしていて、仕事から帰ってきてからも夕食作りでバタバタして…。でも今はだいぶこの生活にも慣れてきた」

6月に横浜市内で行われた日本選手権が現役ラストゲームだった。

フォルティウスは、準決勝で北海道銀行に敗れて2連覇を逃した。競技から離れて約2カ月半がたった。

「未練は全くない。すっきりしていて、よく『寂しくないか?』『未練はないか?』と聞かれることがあるけど、全くなくて。多分自分がゴールを決めて、やり切ることができたから。結果としては満足いくものではなかったけど、納得して終われたと思っているからこそ、今すっきりした気持ちでいるのかなって思っている」

日本選手権 女子プレーオフ 中部電力対フォルティウス 第6エンド、ストーンを投じるフォルティウスのの吉村紗也香=2026年6月13日

日本選手権 女子プレーオフ 中部電力対フォルティウス 第6エンド、ストーンを投じるフォルティウスのの吉村紗也香=2026年6月13日

直接見られなかったハイハイの瞬間

ミラノ・コルティナ五輪がある25―26年をもって現役を退くと心に決めたのは、勝負のシーズンに入る前だった。

25年2月の日本選手権(横浜市)で優勝し、フォルティウスは五輪への望みをつないだ。V逸すれば、五輪の夢は途絶えていた。

同年3月に韓国で行われた世界選手権に出場後に決断した。

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保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。