値千金の決勝弾で、同じ「55」を背負った憧れの人を超えた。ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が17日(日本時間18日)、本拠地でのタイガース戦にメジャーで初の5番で先発出場。9日以来、8試合ぶりとなる先制の32号3ランを放つなど、4打数2安打3打点の活躍。1日で首位再浮上の原動力となり、5年ぶりの地区優勝までマジック「9」とした。
宿敵ガーディアンズに連敗し、2位へ陥落して地元へ戻った初戦。重苦しい空気を、月間打率1割2分5厘と湿りがちだった村上のバットが、ひと振りで変えた。1回2死一、三塁、先発左腕バルデスの初球だった。甘く入った時速94.6マイル(約152キロ)のシンカーを捉え、中堅バックスクリーンへ飛距離約129メートルの先制3ランをたたき込んだ。「いい角度で打てた。あの角度で打ち続けたい」と自賛した一打で、松井秀がヤンキース時代にマークした31発のシーズン最多本塁打数を1年目で超えた。
この1発が5戦ぶりの安打。「先制点を取りたかったので、いい形で取れて良かった。久しぶりに打てましたし、ずっとチームに迷惑をかけていたので、何とか(1本)出て良かったです」。8回には、右翼線を破り、快足? を飛ばしてメジャー初の三塁打。9月初のマルチ安打で気分を良くすると、8回の守備では、ピンチの芽を摘む好送球でアウトに仕留めるなど、あらためて存在感をのぞかせた。
ホ軍は、村上が挙げた3点を守り切り、ガ軍と同率で地区首位に並んだ。ともに残り9試合。最終的に同率となった場合、直接対決で7勝6敗と勝ち越したホ軍が優勝となるため、マジックは「9」。「最後まであきらめないということが、野球の中では大事」。若いホ軍の中で、主軸の立場を担う村上の言葉は、説得力に満ちていた。



