<ワールドシリーズ:タイガース3-4ジャイアンツ>◇第4戦◇28日(日本時間29日)◇コメリカパーク

 ジャイアンツ(ナ・リーグ覇者)が延長10回の末、4-3でタイガース(ア・リーグ覇者)を下して4連勝し、2年ぶり7度目の世界一に輝いた。

 ジ軍は、2回にベルトの適時三塁打で1点を先制したが、3回にタ軍カブレラが右翼席に2ランをたたき込んで逆転。タ軍が意地を見せたかに思えたが、ジ軍もあきらめず。6回にポージーが左翼ポール際に2ランを運び、再逆転に成功した。その直後、今度はタ軍ヤングが右翼席に同点ソロ弾を放ち、試合はイーブンに。両チームの中継ぎ陣が好投を披露して、試合は均衡を保ったまま延長戦へ突入した。

 試合が動いたのは、延長10回。ジ軍先頭テリオが右前で出塁すると、次打者クロフォードの送りバントで二進。2死二塁からスクタロが値千金の中前適時打を放ち、勝ち越し点をたたき出した。

 最後は、守護神ロモが3者三振に仕留めて試合終了。

 勝利の美酒でびしょ濡れになったボウチー監督は、「全選手がチームのためにプレーしてくれたおかげ。彼らの勝利だ。この気持ちは言葉では言い尽くせない」と感無量の様子で話した。

 最優秀選手(MVP)には、第1戦に3打席連続本塁打を放ったサンドバル内野手(26)が輝いた。