<レッズ6-5カブス>第2試合◇8日(日本時間9日)◇グレートアメリカンボールパーク

 カブス和田毅投手がメジャー初登板で先発し、5回を5安打1失点(自責点0)に抑えた。勝利投手の権利を持って降板したが、抑え投手陣が打たれ、勝ち星が消えた。3奪三振、1四球だった。

 悪天候で試合開始が約35分遅れたが、影響はみえなかった。1回裏、背番号67の和田がマウンドに登った。メジャー第1球は143キロの直球で、外角高めのボールになった。先頭打者は四球で歩かせたが、続く2番フレーザーは遊ゴロ併殺にきって取った。3番フィリップスは三塁ゴロで、3人で攻撃を終わらせる立ち上がりとなった。

 2回は2安打を許して2死一、三塁のピンチを招いたが、最後は投手ゴロをジャンピングキャッチし、無失点とした。

 3回に9番コントレラス投手から初の三振を奪った。続くハミルトンのライナーを左翼手が背走してキャッチ。さらに2番フレーザーのライナーを二塁手が飛び付いて捕るファインプレー。バックも好守で和田を盛り立てた。続く4回も3者凡退とし、波に乗った。

 5回は3連打を浴びて無死満塁としたが、9番で代打ヘイシーを空振り三振。1番ハミルトンを中飛に打ち取ったが、一塁手が中堅から本塁への返球を足に当てるミスで1点を失った。和田は87球を投げ、この回限りでマウンドを降りた。自責点は0だった。

 打線は序盤から和田を援護した。2回にコグランが右翼最前列に飛び込む2ラン。3回にはリゾがソロ、オルトが2ラン。計3発で5点をリードしていた。

 しかし、抑えの投手陣がピリッとしなかった。7回に1点差に迫られ、8回、ついに5-5の同点とされた。9回裏にも1点を失い、サヨナラ負けした。

 和田は12年にソフトバンクから2年契約でオリオールズに移籍した。しかし同年5月に左肘靱帯(じんたい)修復手術を受け、メジャー登板はなかった。今季はマイナー契約でカブスに入団し、6月22日にメジャー契約。3Aアイオワでは17試合に登板し、9勝5敗、防御率2・66の成績だった。