レイズ岩村明憲内野手(29)が7日、来季も「ラッキーヘアー」の継続を宣言した。ワールドシリーズ(WS)に進出した充実の2年目を終えて帰国。後頭部まできれいに刈り上げたモヒカン姿で到着口に現れ、「自信を持ってみなさんに『ただいま』と言えるシーズンです」と出迎えのファンに笑顔で手を振った。

 岩村の「第1号」で始まったモヒカンは瞬く間にチーム内に浸透。WS期間中、激戦のフロリダを遊説に訪れたオバマ氏に「私もやりたい」と言わしめるまでブームとなった。岩村は「監督までやったことにはビックリした」と影響力に驚き、「これから寒くなるけど、しばらくこのまま続けたい」とレ軍快進撃の象徴として、来季開幕を迎えたいとした。

 WS効果は大きく、地元愛媛を中心にイベント出演の依頼が舞い込む。「応援してくれたファンのため、お礼の気持ちを伝える場にはどんどん参加したい」と多忙なオフを喜んだ。WBCの代表入りも有力視されており、「自分で出る出ないと言える立場ではない」と慎重だが「選ばれれば光栄、というのが自分のスタイル」と出場への支障はないことを示唆した。【中島正好】