法大の最速154キロ右腕、武内久士投手(3年=徳島城東)が“第2の田沢”になる可能性が出てきた。千葉・鴨川市の春季キャンプに1日、レンジャーズのコルボーン環太平洋スカウトが視察に訪れた。オープン戦は雨天中止になったが、ブルペン投球に見入った。「とてもいいピッチャーということが分かった。夏になってアメリカという選択肢が彼の中にあったら、手助けしたいと思う」と、獲得に乗り出す考えを示した。

 武内は巨人クルーンらにあこがれる速球派クローザー。185センチ、90キロの体も魅力で、今秋のドラフト1位候補だ。「まだ先のことなので、リーグ戦で結果を出して評価してもらえたら、その時考えたい」と慎重に話した。金光興二監督(53)は「最後は本人の意思」とした上で「注目される中で力を出せなければ、それまでの選手ということ」と結果を出すことを求めた。

 レ軍は田沢争奪戦の際に、最高額を提示した。日本選手への本気度は高く、同スカウトはリーグ戦も視察する予定。「武内選手は選択肢にアメリカがあると聞いたので来た。球団にリポートを提出する」と徹底マークを続けていく。