<レンジャーズ1-4レイズ>◇8月31日(日本時間1日)◇レンジャーズボールパーク

 レンジャーズ上原浩治投手(36)が、来季もレ軍でプレーすることが決まった。レイズ戦に4番手で救援し、オリオールズ在籍時を含め今季通算55試合登板に到達。移籍後も履行され、来季の契約(推定年俸400万ドル=約3億2000万円プラス出来高)を自動更新する条項をクリアした。

 本来なら、スッキリするはずの区切りだった。昨オフ、オ軍と再契約した際、来季を保証する年間登板数として定めたのが「55」。だが、3点をリードされた7回表から救援し、1死後、デーモンにソロ本塁打を浴びた。11球で3アウトを取ったとはいえ、納得できる内容には程遠かった。「それ(55試合)を目標にしてきたわけではないですから」。

 7月31日にレ軍合流して以来、不本意な登板が続き、移籍後は12試合中6試合で失点。自宅のあるボルティモアに戻ることなく、1カ月以上もホテル暮らしが続いた。しかも、テキサス州ダラスは連日40度を超える酷暑。プロ13年目のベテランでも、適応するのは簡単ではなかった。

 だが、言い訳するつもりはない。今季は、メジャー3年目で初めて故障なくフル稼働。「あと1カ月、もう1回ムチを入れます」。自身初のプレーオフへ、上原は自分に言い聞かせるように言った。【四竈衛】