<ア地区シリーズ:レンジャーズ8-6レイズ>◇第2戦◇1日(日本時間2日)◇レンジャーズボールパーク

 レンジャーズ上原浩治投手(36)が、初のプレーオフ登板で3ランを浴びた。ア・リーグ地区シリーズ第2戦が1日(日本時間2日)行われ、レンジャーズがレイズに逆転勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。

 打球の行方を見届けた上原は、マウンド上で立ちすくむしかなかった。7-3と4点リードで迎えた7回に救援。先頭のジェニングスをストライク2球で早々と追い込みながら四球を与えた。「四球がすべて。自分が逃げてしまい、もったいなかったです」。右打者への四球は、昨年5月12日以来。今季は119人の右打者に無四球だった精密機械に、微妙なズレが生じていた。続くアップトンに落ちないフォークを左前へ運ばれ、3番ロンゴリアに真ん中への失投を左中間スタンドへ運ばれた。「低めに投げようとして抑えられなかったです」。

 1死も取れずにダッグアウトへ向かった上原は、試合後、自分に言い聞かせるように言った。「気持ちがカラ回りしていた。勝ったことが唯一の救い。みんなは楽しそうですが、反省します」。勝利に沸くクラブハウス内で、頭からタオルをかぶった上原だけが、気持ちの整理に懸命だった。(アーリントン=四竈衛)