阪神が22日のドラフト会議に向け、明大・坂本誠志郎捕手(4年=履正社)をリストアップしていることが15日、分かった。巧みなインサイドワーク、クイックスローからの強肩に定評があり、明大では1年春からリーグ戦に出場。2年時から大学日本代表の常連でもあり、即戦力の期待が大きい。履正社、明大、さらには侍ジャパンでも主将を任されるなど、類いまれなリーダーシップの持ち主でもある。

 虎は15年シーズンも正捕手を固められなかった。開幕スタメンに起用された梅野はリード面で苦しみ、次第にベテラン鶴岡、藤井に先発の座を奪われた。その藤井は今季限りでの現役引退を表明。来季は再び梅野に正捕手奪取の期待がかかるが、潜在能力を余すことなく発揮させるためにも、互いに切磋琢磨(せっさたくま)できる若手捕手の台頭が望まれるところだ。

 チームは坂本の他にも、今秋ドラフトNO・1捕手候補の呼び声も高いトヨタ自動車・木下拓哉捕手(23=法大)もリストアップしている。10年連続V逸から大改革に向け、積極的な土台作りに入る。

 ◆坂本誠志郎(さかもと・せいしろう)1993年(平5)11月10日、兵庫・養父市生まれ。養父小1年から「養父カープ」で野球を始める。同3年から捕手。大阪・履正社では2年夏、3年春に甲子園出場。明大では1年春からリーグ戦に出場。4年で主将。2年時から大学日本代表に選出され、今年7月のユニバーシアード競技大会でも主将を務めた。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。