阪神の横田慎太郎外野手(21)が2カ月ぶりとなる5号3ランで成長の軌跡を見せた。

 前打者江越の適時打で勝ち越した直後の7回2死一、二塁。スライダーにタイミングを合わせた。高々と舞った打球は右翼フェンスを越えた。

 「ずっと打ててなかったし、シーズン残り少ないし、ここで自分の変わったところを見せてやろうと監督の期待している本塁打を打てて良かったです」

 ウエスタン・リーグ前半戦最終戦だった7月12日(由宇)以来の1発はダメ押し弾に。DC時代(シニアディレクター)からアドバイスを送ってきた掛布2軍監督は「崩れながらもうまく引っかけてくれたね。ああいう打ち方を覚えてくれると幅が広がっていくね。練習からやっていたからね。形はできつつある。だから偶然ではない」と目を細めた。

 21日で今季鳴尾浜でのウエスタン・リーグの試合が最後。「常に必死です」。その言葉が示すように本拠地ラストもグラウンドで目いっぱい暴れてくれるはずだ。