阪神ドラフト1位の馬場皐輔投手(22=仙台大)が8日、新人合同自主トレを視察した投手コーチから好評価を与えられた。同5位の谷川と約15分間キャッチボールを行い、約50メートルの距離で力強く投げ込んだ。

 見守った金村投手コーチは「良い体をしている。テークバックを小さくしていて打者が見にくいだろうなと思った」と印象を口にし、香田投手コーチも「体も大きいし、ここまでいいんじゃないかな。ケガなく順調に体を作ってきてくれた。球のキレもしっかりしていた」と順調な仕上がりに目を細めた。

 馬場は「プロ生活がスタートするということで、新たな気持ちで気合を入れてやりました。(金本監督から)『焦ってケガをするのが一番もったいない』と言ってもらったので自分のペースで体を作っていこうと思う」とマイペースを強調。金本監督も「あまり皆さんも過度な期待はかけてあげないでほしい」と周囲の過熱にクギを刺した。昨季、ドラフト1位の大山を開幕2軍に置いて肉体強化に専念させ、6月から1軍で活躍させた経緯もある。2月の1軍キャンプ参加の可能性もあるが、じっくり見守っていく方針だ。【古財稜明】