日本ハム中田翔内野手(29)が、痛みに耐えて4試合ぶりのアーチを放った。

 6回無死二塁の場面で、左翼席へ15号2ラン。貴重な追加点にも、表情をゆがめて右腕を回しながらダイヤモンドを一周した。「打ったのはカーブかな。うまく体が止まって振りぬけた。感触も良かったし、打った瞬間に入ったと思った」と、振り返った。

 実は快音を響かす直前に、アクシデントが襲っていた。阪神秋山が投じた初球、内角高めに食い込んできた直球系のボールに空振りし、捕手のミットではなく中田の右腕に直撃した(記録は空振り)。ベンチへ下がることもなく、痛みをこらえながら続く2球目は見極めてボール。そして、3球目の111キロのカーブを、ミスショットせず、とらえた。「痛かったけどね。打てて良かったよ」と、話した。