楽天銀次内野手(30)が新主将の自覚十分に久米島で“始動”した。「やろうか!」。キャンプイン前日の31日、メンバーが集まっての自主練習は銀次の声掛けとともにスタートした。「中心になっていかないといけない。普通だと思います」と涼しい顔で言った。

野球人生初の主将就任に「信頼する平石監督の指名がうれしかった。やってやるぞというのは、一番強く持っています」と気合がみなぎる。昨季まで4年間、前任としてチームを引っ張ってきた嶋の背中を間近で見てきたことも大きい。その上で理想とする主将像、チーム像に言及した。「監督に負担をかけない主将。それが強くなるチームなのかなと思う。監督、コーチが言わなくても、みんなができる。そうできるチームは強いと思う。何に関しても」。声を出し、プレーで手本を示し、思い描く形に近づけていく。

FA移籍の浅村が二塁へ入ることにより、内野の定位置争いは激化。チームの軸となるべき自分も、競争の真っただ中にいることは分かっている。「若い選手の力も十分に借りてやっていくことになる。そして、若い選手に負けないようにベテラン選手も頑張る。(自分も)しっかり競争して、ライバルに勝って、強いチームにしていけたら」。バットマンとしてのこだわりは不変だ。「(打率は)最低3割、目標は3割3分。優勝を目指してやっていく」とチームを導く覚悟をにじませた。【亀山泰宏】