阪神は1日、沖縄・宜野座でキャンプイン。矢野燿大監督(50)が初日から「イズム」を全開させた。注目の新外国人マルテらの打撃練習は見ず、投手陣のブルペン投球を1時間20分チェックした。

<近年の阪神新監督キャンプ初日>

◆99年野村克也(安芸、1000人)報道陣が260人殺到し、巨人168人を圧倒。空撮用のヘリコプターも舞った。捕手陣に自ら指導のほか、投手挑戦の新庄にも熱視線を送った。

◆02年星野仙一(安芸、3000人)選手に直接は声を掛けず黙って見守る姿勢。圧倒的な存在感で「明るく厳しく」という方針を行き渡らせた。

◆04年岡田彰布(宜野座、3500人)雨のため約20キロ離れた石川室内練習場と行ったり来たりする、慌ただしい船出。「まさか雨が降るとは」。

◆09年真弓明信(宜野座、2500人)ファンを前に「最強のチームを作りたい」とあいさつ。金本らに話し掛け、ブルペンで目を光らせた。

◆12年和田豊(宜野座、2500人)第一声は「今年こそ関西から全国を元気に」。特守では自ら二塁で捕球し、上本に付き合った。

◆16年金本知憲(宜野座、800人)ウエートトレのノルマが達成できていなかった選手を見て、トレーナー陣に雷を落とした。「遠慮しながらやってたんで。いきなり追い込みなさい、やらせなさいとビシッと言いました」。