2軍キャンプで始動した楽天西巻賢二内野手(19)が年間通じた「振る力」を2年目の課題に挙げた。「1軍を経験させていただいて分かったことは、高卒の幼さ。今はずっとバットを振ることがテーマ。『あ~しんどい』と思ってから、どれだけ頑張れるか」。打撃力向上なしに、1軍定着はないことも自覚している。

今季は「高校時代のショート一本で考えています」。二塁には浅村栄斗(28)の加入もあり、争いは激しさを増す。自主トレでは巨人坂本勇人(30)に弟子入りし、守備と打撃理論を吸収。現在2軍の茂木栄五郎(24)のプレーも間近に見ながら学ぶことも多い。仙台育英の先輩、由規投手(29)や橋本到外野手(28)の新加入も「テレビで見た先輩にいろいろ聞いていきたい。勇気がいりますけれど」と味方につける。

久米島小学生との交流野球では“プロ1号”も放った。「こんなに簡単に打てたら良いですけどね。でもプロ初です。ボールが違うので数字には入らないですね」。気持ちも技術も体力も高め、遊撃の定位置を脅かす。