日本ハム中田翔内野手(29)がいまは“黒子”に徹する。5日(日本時間6日)、注目の若手や新戦力にキャンプの話題を譲っている現状に「オレのことなんか、記事にしなくていいよ。清宮やボーロン(王柏融)を取り上げてやってよ。“暇つぶしの中田”の記事は、もういいよ」。

29歳になった主将もプロ12年目。味わいある“中田節”を残して、クラブハウスへ引き揚げた。

米アリゾナキャンプではマイペースで調整している。初日に右肩を痛めたが、徐々に回復中。腰に違和感も感じているようで、この日のシャトルランは回避した。それでもフリー打撃では、軽めに約40スイングで3本の柵越え。フルスイングでなくても、ミートすれば打球はフェンスを軽々と越えた。

オフの自主トレで約10キロ増となった体重110キロの巨体は、ダイヤモンドバックスのマイナー選手らと比べても見劣りはしない。全体練習後には横尾と打撃練習を実施。納得のスイングを連発すると「いい時は、すぐ止めるんだよ」と約20分間で終了。打撃の感覚も良好だ。

キャンプイン前日のミーティングで、キャプテンとして「キレイごとを言っているようでは日本一になれません」と訴えた。開幕を迎える頃には、しっかりと中田が主役になっている。