矢野阪神が7日、沖縄・宜野座キャンプで19年初実戦の紅白戦を行う。若手のサバイバル開戦で、試合は大山悠輔内野手(24)と中谷将大外野手(26)が紅白の4番で対決。球春到来のプレーボールで、熱い身内バトルが始まる。

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大山VS中谷。今日7日の紅白戦で注目の4番対決がマッチアップされた。大砲候補の2人が紅白にわかれて対峙(たいじ)。出場しない4番候補のジェフリー・マルテ内野手(27)の居ぬ間に、猛烈なアピール合戦を期待したいところ。ライバル心をあおる対決の仕掛け人はもちろん矢野監督だ。

「4番はマサヒロ(中谷)と(大山)ユウスケか。それだけの対決ではない部分もあるけど、そう思ってやってくれるのは大歓迎。自分ら自身で。キャンプに入る時から言ってるように、いろんなポジションでライバルはいっぱいいる」

4番候補の大山は、今キャンプ絶好調。初日のフリー打撃では、171スイングで40発もの柵越えを連発した。初実戦へ「自分のことをしっかりやるだけなので。アピールというか、大事な試合になると思うのでしっかりやっていきたい」と引き締めた。矢野監督は先日行った吉田義男氏との対談で4番について、「本音はそっち」とマルテではなく、成長した大山への期待の大きさを明かした。その期待に1発回答できれば最高だ。

同じ右の大砲候補として、中谷も大山には負けられない。レギュラーを奪うためにも、一打席一打席が必死の真剣勝負だ。外野は糸井と福留が当確。残り1枠を近本、高山らと争う構図の狭き門だ。この日は最後まで居残り、黙々と打撃練習。「結果が必要な立場なので、がむしゃらに結果を求めてやっていきます」。熱い宜野座バトルに、乞うご期待だ。【磯綾乃】