オリックス吉田正尚外野手(25)が7日、侍ジャパン初招集の“内定”をもらった。稲葉監督が宮崎・清武キャンプを視察。3月9、10日の強化試合メキシコ戦の代表候補にリストアップした吉田正について「ジャパンに入って、外国人投手にどういう対応するのかなっていうのを見てみたい」と参戦をにおわせた。

伝え聞いた吉田正は代表入りへ意欲を隠さなかった。大学ジャパンを最後に代表選出はなく「トップレベルの選手が集まる場所。選ばれるような成績を残して期待に応えられるように頑張りたいです」と持ち味のフルスイングばりに言葉に力を込めた。

3年目の昨季に打率3割2分1厘、26本塁打、86打点で、ベストナインにも選ばれた主砲。今キャンプでは「センター方向へ強い打球を心がけています」と打球の滞空性を保つべく、ボールにスピンをかけることを意識している。この日もフリー打撃でバックスクリーン直撃弾を放つなど、破壊力を見せつけた。

稲葉監督は吉田に加え、昨季32ホールドを挙げ、今季は先発に転向する山本にも言及。「強いストレートとカットという1つ1つのボールが素晴らしいものを持っている。マウンドでも堂々としていますし、外国人打者にどう通用するのか興味があります」。ともに代表初招集へ、吉報を待つのみだ。【古財稜明】