楽天ドラフト6位の渡辺佳明内野手(22=明大)が、平石洋介監督(38)から久米島キャンプ最優秀選手と評価された。

9日、沖縄・久米島キャンプを打ち上げ、11日からの拠点となる金武(きん)町に移動。渡辺佳は「MVPと認められてうれしい。打撃は自分の中で自信がついています」と笑顔を見せた。

大学日本代表では左の巧打を武器に正二塁手。東京6大学リーグ通算95安打は現役最多だ。この日のフリー打撃では左キラー高梨雄平投手(26)と“対戦”。19球中、安打性の当たりは右翼フェンス直撃を含む2本だったが、変化球にも対応して空振りは1度だけだった。「高梨さんからも『コンタクトがうまい』と褒めていただいた。『逆方向にいつでも打てるんだから狙ったほうが良い』とも助言をいただいた」と大きな収穫も得た。

平石監督からは「練習でも考えてやっている印象。打つほうはこちらが想像していたより実戦向き。対応力は高そう。守備はまだまだ向上することがある」と課題も指摘された。

大学4年から遊撃手に転向。渡辺佳は「藤田(一也)さんはすべてバウンドが合っている。自分は捕っているだけ。まだまだ差があるので、もっと努力していかないと」と自覚している。打撃評価を胸に、開幕1軍に向けてアピールを続ける。【鎌田直秀】