中日のドラフト1位、根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が10日、2軍の沖縄・読谷キャンプで、待ちに待ったプロ入り初の屋外フリー打撃を行った。

本隊が昼食休憩中、空いているメイン球場に白木のバットを手にした背番号7が登場した。日曜日でいつも以上ににぎわっていたスタンドから大きな拍手が起きた。

設定は5分間。石岡に続いてケージに入ると、マシン(直球)を相手に力強いスイングを繰り返した。32スイングして、安打性の打球は13本ほど。鋭いライナーのセンター返しもいくつかあった。柵越えはなかったが、調整が順調なところを見せた。

屋外で打つのはティー打撃以外では初めて。予定していた8日、9日と2日連続で悪天候でグラウンド状態が整わず、順延になっていた。

根尾は合同自主トレ中の1月23日に右ふくらはぎの軽い肉離れを起こし、リハビリ組に入った。キャンプも2軍に変更になった。初めて痛めた個所のため慎重に負荷を強めてきた。

2月2日にマシン打撃を再開した。今回の屋外フリー打撃は段階が大きく上がったわけではなく、スパイクを履き、土の上でフルスイングして患部に影響が出るかチェックする意味合いがあった。まだ全力ダッシュは解禁しておらず、ベースランニングもまだ。首脳陣は焦らずリハビリを進める方針で、2軍の全体練習合流のメドはまだ立っていない。