開幕投手候補の日本ハム上沢直之投手が、韓国・NC戦に2番手で登板。ソロ本塁打は浴びたが、手応え十分の今季初実戦だった。

「割と良かったと思う。真っすぐは空振りもファウルも取れた。まだ、この時期は低めにビシビシ投げられないけど、ライン、コースは間違えていなかった。去年より、いいです」。調整段階の直球主体の組み立て。相手もストレートを狙ってくる中での被弾は想定内で、1回1安打1失点でも納得の内容だった。

米アリゾナでの実戦登板は、本人に任されていたが、志願して実現した。「打撃投手をするのが好きではないので、実戦で投げたかった」。この日の登板は、対打者の感覚を呼び起こすための試運転。制球は気にせず、結果よりも感覚を大事にした。開幕を見据えて逆算した調整の一環だ。

直球は146キロが最速だった。「初めての実戦で146が出れば、十分かなと思います。まだ完全にしっくり来ているわけではない。これが自分の感覚と合ってきたら、もっと上がると思います」。昨季はチーム最多の11勝。帰国後も初の大役を見据えて、目的意識を持った調整を続けていく。