日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、米アリゾナキャンプ最後の実戦で、栗山監督から高評価を受けた。韓国・NC戦に「5番一塁」で出場し、2打数無安打2四球。9日(同10日)の紅白戦と合わせ、3打数1安打3四球で米国の2試合を終えた。

1回2死一、三塁の好機には、左腕を相手にバットをへし折られ(ファウル)、仕切り直しの144キロ直球系に空振り三振。「まだまだですね」と苦笑いしたが、いつもは辛口な指揮官は「ボール球を我慢することが1つの課題。ガンガンと打つより今日の方がよっぽど意味がある」と、3、4打席目の四球を褒めた。

今キャンプ初めてメイン球場を使った一戦。英語でのアナウンス、ファウル時の音楽など、大リーグの雰囲気を堪能した。「楽しかったですね。メジャーっぽいなと思いました」。昨年は右手親指を負傷し、米キャンプ中の実戦打席はなし。「(昨年は)すごく遅れを感じました。この時期にしっかり実戦を積んでいくのが大事かなと思いました」と充実感を漂わせた。

今日12日(同13日)に1次キャンプを打ち上げ帰国。「昨年のアリゾナとは違う。流れや雰囲気とか、(スタッフの)皆さんも自分のことを1年で分かってくれて、やりやすさはあった」。一回り大きくなった姿で米国を飛び立つ。