先発ローテーションの一角に食い込むことが期待されるロッテ種市篤暉投手(20)が13日、ブルペンで力のこもった投球練習を行った。

自慢の直球を中心に、スライダー、フォークと切れのある球を投げ込んだ。練習後には「(石垣島)キャンプの時より良い感じで投げられたと思います。オフにやってきたことを意識して、バランスも良かったと思う」と納得の表情を見せた。

オフの間にやってきたこととは、動作解析をもとにしたフォームの研究・修正だ。種市は「(体の使い方を)教えてもらいたいなと思ってましたし、こうだからこうなんだと説明できるようにもなりたかった」と今年1月、「鴻江スポーツアカデミー」代表・鴻江寿治氏が行う自主トレ合宿に参加した。

「鴻江さんのところでは(体の使い方で)注意されることがすごく多くて。最初は理解できなかったんですけど、合宿後半はすごい分かってきた。たぶん周りの人から見たらそんなに(フォームは)変わってないと思いますけど、自分の中では結構変わっている感じがする」と手応えをつかんだ。

先発ローテで確定的なのは石川、涌井、ボルシンガーの3人。種市は残る枠を争うことになる。「練習試合もオープン戦も結果を出して、開幕ローテに入れるように頑張っていきたい。去年7試合に投げて勝てなかったのは(4敗)、自分の力がなかったから。今年は投げる機会があれば1戦目で勝ちたい。オフは勝ちたいと思って練習してきました」と今季初戦でプロ初勝利をつかみ取るつもりだ。