西武の初試合が「多和田VS今井」で幕を開けることが14日、濃厚となった。宮崎・南郷春季キャンプ中のチームは、16日に紅白戦を行う予定。複数の関係者によると、昨季最多勝をとったエース多和田と、大きな飛躍が期待される将来のエース候補今井が両軍に分かれ、先発で投げ合うプランが浮上している。チームにとって、12球団ではソフトバンクに並んでもっとも遅い初ゲーム。見応えある投手戦で開幕する。

昨季16勝挙げた多和田は、腸炎で12日の練習を回避したが、翌13日には復帰した。ブルペンで20球、捕手を立たせたまま投げ込み「今年は投げる感覚がいいので、ちょっとでも投げておこうと思った」と感覚を取り戻した。エースの胸を借りる今井も3年目の飛躍を遂げるため、ブルペンで力まない投球を確認。「キャッチボールの延長線上で投げるように言われている。投げ急ぐことがないようにやっていきたい」と課題を持って“開幕”マウンドに上がる。