阪神OBの江夏豊氏(70)が15日、沖縄・宜野座の阪神1軍キャンプを訪れた。約1時間ブルペンを視察し、球児、能見、小野らの投球を見守った。

矢野新監督に期待するものは? と聞かれると「東は巨人、西は阪神でセ・リーグもしくは日本のプロ野球界を引っ張っていく形が一番盛り上がるんじゃないかな」と持論を話し、阪神の奮起を期待した。

<江夏氏の近年の阪神キャンプ視察>

◆16年2月7~9日 安芸2軍キャンプの臨時コーチを務め、30歳左腕の小嶋を注目株に挙げた。「十分通用する球を持っているのは確か。寝る5分前に自分の望んでいること、いいイメージを考えなさい」とプラス思考を促した。

◆17年2月17日 前年7勝と失速した藤浪に注文をつけた。「お山の大将でどうするよ。満足することも必要だけど、そこで駄目だと自分で悟るのも1つだよ」。球界を代表する投手になれると信じているからこそハッパをかけた。

◆18年2月15日 ブルペンを視察し、悩める藤浪に2年続けてエール。「いい意味で大胆になればいい。ああだこうだと考えても、答えはなかなか出ない。これからはずぶとい神経が要求される」。不振脱却の鍵として、開き直りの重要性を説いた。