西武増田達至投手が、フォークを武器に守護神返り咲きを目指す。

宮崎キャンプ最終クール第1日となる15日、ブルペンで53球の投げ込みを終えると、力強く言い切った。「今年はポジションも決まっていないと思ってるので、1年目のような気持ちで、キャンプ、オープン戦から自分の地位を確立できるように頑張っていきたい」。

15年に40ホールドを挙げて最優秀中継ぎ投手に輝くと、16年から抑えに転向した。2年続けて28セーブと活躍したが、昨季は14セーブで防御率5・17、中継ぎ転向や2軍落ちも味わった。それでも「クローザーを経験してきたことは大きい。最終的には返り咲きたい思いはあります」と話す。

復権へのカギとなるのが、昨季中盤から投げ始め、徐々に感触をつかみ始めたフォークだ。この日も4球ほど投じて感触を確認。「カーブでカウントも取れるようになってきたし、フォークで投球の幅が広がると思う。いろいろな引き出しを使っていかないと」と話す。16日の紅白戦でも1イニングの登板が予定されている増田。まずは味方相手の実戦で結果を示し、守護神復帰への足がかりとする決意だ。【鈴木正章】