2年目の東大出身左腕が、同期対決でリベンジした。6回からマウンドに上がった日本ハム宮台康平投手は、2イニングを投げて1安打無失点、3奪三振。ネット裏で見守った首脳陣にアピールした。

米アリゾナの紅白戦で安打を許した同期入団の清宮は、あっさりと二ゴロに打ち取った。雪辱し、さぞかし気分爽快かと思いきや「結果的にはそうですけど、全体的には四球もあり、反省点がある」と、決して浮かれることはない。頭脳明晰(めいせき)な24歳は、自身の置かれた立場を理解し、しっかりとシーズンでの1軍定着を見据えている。

1死一、二塁と走者を背負った6回は、黒羽根とルーキー海老原を2者連続三振。右打者・黒羽根を直球で仕留めると、左の海老原からは沈むボールで空振りを奪った。

注目を浴びる高卒ルーキー2人に負けじと、猛アピールには成功。それでも「ボール先行が多かったので、ストライク先行でいきたい」。公式戦初勝利を目指す今季、貪欲に技術を磨き、必ず開幕1軍切符をたぐり寄せる。【中島宙恵】