巨人のルーキー高橋優貴投手が開幕ローテーション入りをかけて最終テストに挑む。

11日、川崎市のジャイアンツ球場でオープン戦初先発となる13日のソフトバンク戦に向けて、ブルペンで34球を投げ込んだ。柳田ら昨季日本一の強力打線との対戦に「今の自分の出せるものを出して、どこまで通用するか。逃げずに打たれても攻め続けたい」と言った。

6日の教育リーグ・西武戦ではプロ入り最長の5回88球を投げて1失点。巨人の先発ローテは菅野、山口、両外国人に加え、10日の阪神戦で今村が5回無失点と好投。先発6枠目を田口らと争う高橋について、宮本投手総合コーチは「先発ローテーションに入る最後のテスト登板になるんじゃない」と期待した。

中継ぎ陣も16日のヤクルト戦から調整ではなくシーズン仕様の継投に入るなど徐々に本番モードに突入。高橋は100球をメドとして、結果を出せば21日の西武戦を経てシーズンに向かう見通し。茨城・ひたちなか市出身で、8年前の東日本大震災当日は中学2年だった。自宅は電気、水道が不通になり、近所の幼稚園は倒壊。「今も震災の影響を受けて生活している人たちに自分の力で少しでも、希望とかを与えられたら。まだまだ表舞台で自分がとは、実力的に難しいと思いますが、少しでも」と言った。【前田祐輔】