阪神のドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)は2番を究め、同3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)は遊撃守備を磨く。2人は甲子園での練習に参加、フリー打撃などで汗を流した。13日の中日とのオープン戦で1番木浪、2番近本でコンビを組むと、ともに2安打を放ち、木浪は7回に適時二塁打、近本は2得点で勝利に貢献した。矢野監督も新人1、2番を高く評価した。

だが、近本が矢野監督の求める2番像としてイメージするのは「木浪が出て僕が進めるだけでは普通の2番。進めるだけじゃなく、チャンスを広げる、相手にとってもっとイヤな2番」だ。足があり、小技ができるだけではない。メジャーの“2番打者最強説”には「もっと長打力のある打者ですね」と苦笑いしたが「もう少し打撃も武器になるように。矢野さんの考える2番像に近づけていきたい」と“攻撃的2番”に意欲満々だった。

木浪は名手のプレーを盗む。16、17日は甲子園に西武を迎える。西武の遊撃には、昨季ゴールデングラブ賞の源田が君臨。「源田さんもうまいので生で見て勉強したい」と目を輝かせる。甲子園の土にも「慣れていくしかない。土の方が自分としては慣れています」と対応に自信を見せた。開幕スタメンを狙う新人2人が、さらなるレベルアップを目指す。