阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、阪神ルーキーのオープン戦最多安打(80年以降)を更新した。「1番遊撃」で先発。初回にオリックス先発山岡の初球146キロ直球をいきなりとらえ、中前に運んだ。「準備はちゃんとして、初球から打とうと思っていました」。これでオープン戦通算安打数を18本とし、これまで最多だった16年高山の17本を超えた。

3回の第2打席でも145キロの直球を内野安打に。最多安打記録を19本に伸ばし、12球団トップとなった。打率も3割8分と首位打者も射程圏内だ。浜中打撃コーチは「1番の初球から行けるのは彼の持ち味」と積極性を絶賛。木浪自身も「思い切りの良さがなくなったら、結果が出ないと思う」と持ち味を自覚する。

21日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、4打数無安打と連続試合安打が「9」でストップしていたが、悔しさを晴らすかのような2安打。“虎史上最高のルーキー”となったが「意識はしていない。まだまだこれからなので、シーズンに向けてやるだけです」と平常心を保つ。開幕戦でもチームを勢いづける「1番」の役目を果たす。【磯綾乃】