阪神がオリックスとの「関西ダービー」で敵地では05年以来となる3連戦3連勝を飾った。交流戦は12勝6敗と貯金6をつくって2位でフィニッシュした。

佐藤輝明内野手(23)が13号3ランを含む3安打で、自己最多の6打点と爆発。投げては先発ジョー・ガンケル投手(30)が9回1失点の来日初完投で3勝目を挙げた。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

-交流戦をいい形で締めた

矢野監督 「そうやね。昨日も全員でいけたし、今日もどっちかというと普段先発しないメンバーでいって、いろんな形で全員が絡むっていう試合にできたので。そういうところでは、いつも俺たちの野球って言うけど、全員で、一丸で戦った、その上でしっかり勝てたっていうのは、流れ、勢い的にも中身的にも大きいかなと」

-新しいクリーンアップのなかで、佐藤輝が昨日から持ち直した

矢野監督 「まだそこまではいっていないと思うけどね。打てるボールをしっかり打っているっていうところではあれなんだけど。結果が出ているから、みんなそうやって思うんだろうけど、もっとレベルの高い投手でも、失投をしっかり打っているっていうのはあるけど。さらにまだ上はあると思うので。まだまだ上がるかなと思うけど」

-佐藤輝の前後で近本、大山がいい形で打った

矢野監督 「そうやね。ユウスケ(大山)もいい形で交流戦、ホームランはもちろん目立っているけど、今日みたいな右方向のタイムリーとか、そういうので、いいところでいい打点っていうのをしっかり挙げてくれているんで。チーム全体として、どう点を取っていくかっていうような流れが、この交流戦で作れたと思うんで。きょうはケント(糸原)が出ていないけど、ケントや、ヨシオ(糸井)らが絡んでくる形になれば、もっといい打線になれると思う」

-近本も上がってきた

矢野監督 「まあそうやね。うーん、どの打順でも、かえすとかいう意識はもちろん走者がいればあると思うけど、チカ(近本)はチカのバッティングスタイルを貫いていければ、チームの形、流れになると思うんで。3番でちょっと落ち着いてくれれば、チームとしても落ち着くんで。結果が出ていないとなったらなかなか落ち着くことができないんで。近本らしく固めたヒットを打つ試合が多くなってきたんで、そこらへんはいい状態になっている証しかなと」

-リーグ戦再開後も中軸はこの並び

矢野監督 「まあそうやね。1、2番は今日みたいに変わることはあっても、基本的にはそこはいい流れではあるんで、そんなに変えるつもりはない」

-山本1番もはまった

矢野監督 「そうやね。ヤス(山本)はチームを何かしら守備でも作戦でもバットでも貢献してくれるで。そういう選手がいてくれると、今日みたいなスタメンでも使いやすいし。後から行った時でも戦力が下がることがないんで。そういうヤスが3本目もしぶとく打ってくれているんで。そういうバッターがウチは多くはないんでね。そういうしぶとさっていうのはこれからもヤスの武器にしてくれたら、スタメンも増えると思うし、チームにとってもプラスかなと思います」

-ガンケルが好投

矢野監督 「いやあ申し分ないよね。ゴロもかなり多く打たせて、それで無四球だったんかな。そういう意味ではガンケルらしく球数も少なく。もちろん今日はみんなで行っていい試合ではあるんだけど、ちょっと間隔が空いた中でもしっかり投げてくれたっていうのは後半にもつながるし。前半戦はちょっとコンディションがなかなか整わないこともあったんだけど。そういう意味でも後半につながっていくかなと思います」

-交流戦で6つの勝ち越し。巻き返しへの手応えは

矢野監督 「たまたまじゃない勝ちっていうかね、ピッチャーはずっと頑張ってくれていたし。まあ開幕当初は中継ぎや後ろの方も落ち着いてなかったけど。中継ぎにも帰ってくるメンバーもいるし、そういうところでは点をどう取るかっていうところが課題の部分であったけど、交流戦ではそういう形ができたんで。まあ、もちろんこのままいくとは思わないし、でももっと良くなることも十分、自分たちで出来るんでね。改めてずっと言ってきてる俺たちの野球の超積極的とか、挑戦するとか、昨日のタカヒロ(熊谷)もそうやし、全員で戦うとか、そういうのをしっかりやるというのが、やっぱりそういうところにつながるのかなと、俺も再確認できた」

【関連記事】阪神ニュース一覧>>