第5回WBCで侍ジャパンを3大会ぶり3度目の世界一に導いた栗山英樹監督(61)が27日、都内にある日本記者クラブで会見し、大会途中で準決勝以降の組み合わせが当初予定と“変更”となったことについて、「ルールが途中で変わるのは、いくらメジャーリーグ主催でも、それは違うだろうと思う」と、WBCを主催するメジャーリーグに対して苦言を呈した。

今大会が始まる前は、侍ジャパンがいかなる条件でも準決勝進出を決めた場合、米国も侍ジャパンと同様に勝ち進めば、必ず侍ジャパンと20日(日本時間21日)の準決勝で当たると解釈される注釈がWBCの公式ホームページに記されていた。しかし、16日の準々決勝イタリア戦の試合前に、侍ジャパンが勝ち上がった場合の準決勝の相手は、D組2位のプエルトリコとC組1位のメキシコの勝者と明記され、米国とは決勝戦でしか戦わないことが明らかとなっていた。

この件について、質問された栗山監督は「ルールを最初から決めておかないと…(大会が)進みながら(ルールが)変わるものがすごいいっぱいある。例えば準決勝。(侍ジャパンが順調に勝ち進めば、対戦相手は)アメリカだと思っていたので。僕は、優勝するというよりも、アメリカをやっつけたいと。本気のアメリカをやっつけるんだと思って1年前からやってきて。ピッチャー(陣)のつくり(起用順)も実は、そういうイメージでいっていたのが、アメリカ決勝なんだ…という。まあ、結果的には良かったですけど。そういうのも、最初からこっちは何年も前にイメージをしていくので。そのルールが途中で変わるのは、いくらメジャーリーグ主催でも、それは違うだろうと思うし。そのことは、さんざっぱら訴えているので、ルールをきちんとまずは決めてほしい。そういう風には、お願いしています」と、胸の内を明かした。