今季から加入した阪神元山飛優内野手(27)が起用に応えた。1-1で迎えた延長11回1死、DeNA宮城の外の直球をうまく捉え左前打をマーク。高寺のサヨナラ打につながる価値ある一打となった。

「7番遊撃」で移籍後初スタメン。告げられた時は「マジって感じ」と素直に驚いた。東大阪市出身の関西人は「もうドキドキでノックから手が震えているし。何万人の人の前でいきなりプレーするんかっていう考えがあったんですけど、いいプレーができて良かった」。2回1死一塁の第1打席でいきなり左前打をマークすると、守備機会もそつなくこなし、聖地のショートを守り抜いた。

二遊間を組んだ中野は東北福祉大の2学年先輩。「なんか1人で自分で出てるのにちょっと感動して、拓夢さんが僕の大学で出会ってずっと目標だったので、その人と二遊間を守れてることに幸せを感じてました」。頼もしい先輩に、新たな仲間の応援も力になった。「ベンチの人が『いっつもお前応援してくれてるから、俺らが応援するで!』って言ってくれてうれしかったです。声出してて良かったです」。ヤクルトから3球団を渡り歩いた苦労人。タテジマにもすっかりなじんでいる。

起用がぴたりとはまり、藤川監督も「7月の中旬ですね、いろんな選手の可能性をもちろん見ていましたけど、ここに来て1つ動かして見ようというところ。ほかのタイガースの選手に勇気を与えるプレーをしてくれた」とうれしそう。9連戦の終盤に新戦力が輝いた。【磯綾乃】