失恋パワーも力に変えた。全パの日本ハム万波中正外野手(26)が「マイナビオールスターゲーム2026」の第1戦(東京ドーム)で23年第2戦以来、自身2度目のMVPを受賞。第1打席で中前打を放つと、第2打席は右翼への二塁打、第3打席は勝ち越しの右前適時打を放った。7回の第4打席は右翼フェンス直撃の適時三塁打で4打数4安打2打点の活躍。試合前のホームランダービーでも6本のアーチを描き“サイクル安打”を達成した。
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万波は失意の底にいた。打席に立つ際のメインビジョン「オレのここを見ろ!」には、「26歳独身。最近、失恋しました(笑い)」と表示された。その真意は「最近失恋しました。めちゃくちゃ片思いしてたんですけど…」。それでも「なんか野球選手もそんなもんやでって。ちっちゃい子とか、いろんな人に思ってもらえたら」と、スターは苦い経験も笑いに変えた。
私情はグラウンドには持ち込まなかった。4打数4安打2打点の大活躍で23年第2戦以来、自身2度目の球宴MVPを受賞。試合前のホームランダービーでも6本のアーチを描き“サイクル安打”を達成した。正真正銘のサイクル達成はならずも、「それはしょうがないし、MVP取れたのでオッケーです」。つらい思いをバットで最高の思い出に書きかえた。
7回の守備からベンチに退いた。あとはMVPを取るべく、チームの勝利を願うだけ。「もう本当に誰も打たずに試合終わってくれと。勝ち越しタイムリー打った時から全員凡退しろと思ってました」。素直な胸の内を明かした。
ファンを沸かせるのが自身の使命。3年連続パ・リーグのファン投票最多得票に輝いた男は、お立ち台で「東京で生まれ育った僕にとって東京ドームでのMVPは最高の思い出になりました。明日の富山も全打席ホームラン目指します。野球って本当最高だなと思いました。愛してるぜベイベー」。万雷の拍手を浴びながら球場を後にした。【水谷京裕】
▼日本ハム万波が5回の勝ち越し打を含む4安打でMVP。球宴での1試合4安打以上は24年<2>戦で近藤(ソフトバンク)と佐藤(ロッテ)がともに5安打して以来。日本ハムで4安打は初になる。また、MVPは23年<2>戦以来2度目で、複数回受賞は清宮幸(日本ハム=22年<1>戦、25年<2>戦)以来。球団では張本(60年<3>戦、62年<2>戦、74年<3>戦)と清宮幸に次ぎ3人目となった。これで万波は球宴通算7試合で24打数12安打、打率5割の大当たりだ。



