阪神才木浩人投手(27)が日刊スポーツの単独インタビューに応じ、前半戦の総括と後半戦への意気込みを語った。ここまで17試合に先発し、7勝4敗、防御率2・71。133奪三振は両リーグ断トツで、キャリア最多24年の137奪三振の更新は確実だ。奪三振数を大幅に増やせた理由は改良したフォークが密に関係。先発予定の後半開幕戦、真夏の長期ロード初戦ともなる31日ヤクルト戦(神宮)での必勝を期した。【只松憲】
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-前半戦の成績を振り返って
才木 数字だけでいうと悪くないかなと思います。良かった登板と悪かった登板の差がはっきりしたっていう印象ですね。いいか悪いかでいうと、いい方だと思います。
-3試合で5失点以上を喫したが、出場選手登録を抹消されずに先発ローテーションを回った
才木 そこはもう任せていただけていたので。(首脳陣の方から)『頼むよ』ではなく『よろしくね』みたいな。投げて当たり前のポジションだと思っている。そこをしっかり任されているなら、その役割を果たせるようにってずっと思っていますね。
-前半戦でターニングポイントになった試合は
才木 はっきりしたのはないですかね。うん。特にないかな。
-4月7日のヤクルト戦ではセ・リーグ記録に並ぶ16奪三振の快投を披露した
才木 僕の中ではあの試合はあの試合で終わっています。浸ることもないし、16個三振が奪えたなって思っているだけです。16個も三振奪って『めっちゃ三振取れたわ~』みたいな感情もないです。だけど、今年はしっかり三振が奪えているという全体的な意味ではいいことです。オールスター前までで133三振は、自分的にはすごくいい傾向。そこはしっかり継続しながら。去年1年間投げて、なかなか三振が取れないなって思っていたけど、今年はちゃんと取れている。『この試合』っていうよりは、オールスター前までに三振が取れているのは『よしよし』っていう感じですね。
-改良を重ねているフォークは落差が大きくなっただけではない
才木 詳しくは言えませんが、強いて言うなら真っすぐとフォークのラインが合っている。去年だったらフォークの方が早く下に落ちてしまっていました。だから打者に早く見極めをされてしまっていましたね。でも今年は途中まで真っすぐとフォークが一緒のラインで打者に向かっていって(ホームベース寄りで)キュッと軌道が別れる。バッターの反応を見ているとそういうのはあるのかなと思います。だからフォークで空振りが取れているのかなと思います。
-奪三振数が大幅に増えたのはフォークのおかげ
才木 それは間違いないと思います。
-巨人と同率首位で後半戦が始まる。後半戦へ意気込みを
才木 今は(巨人と)すごく競っていますし、これからすごく大事な時期に入る。自分の任された試合はしっかり自分の役割を果たせるようにしたいです。0を重ねる。そういう展開に持っていけるように後半戦も頑張っていきます。
◆取材後記◆
阪神才木へのインタビューを終え、読者プレゼント用のサイン色紙を書いてもらった。中央にサイン、右側には目標。チーム目標は球団史上初のリーグ連覇で揺るぎない。今回は「個人的な目標」をお願いした。
才木は熟考した。悩んだ末に「防御率1点台」を選んだ。現在は2年連続達成中。3年連続1点台ならこちらも球団史上初になる。
今季は4月下旬の防御率5・00がワースト。それでも登板ごとに良化し、今は2・71まで下がっている。最短では4試合連続完封とプラスアルファで1点台に到達するが、そう甘くはない。徐々に良化していけば、シーズン終了時にいけるか微妙なラインだ。だからこそ目標として成り立つ。
才木は「いきたいっすね~」と言った。あえて自分を追い込む、大黒柱の自覚を垣間見た。【阪神担当 只松憲】



