大相撲初の「親子」「兄弟」グッズが誕生した。2人の顔写真が大きく並ぶ「応援タオル」と、化粧まわしをつけた2人が並ぶ「ビッグうちわ」。応援の定番アイテムに、親子2組と兄弟3組の新商品が加わった。
発案者は、大関琴桜の父の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。「ファンや後援会の方から『親子と兄弟のグッズはないのか』とよく言われていた」と明かした。部屋には、親子だけでなく、琴勝峰と琴栄峰の兄弟もおり、2人そろって応援したいという声が多かった。
大碇(現甲山親方)と藤ノ川の親子と、若元春と若隆景、朝紅龍と朝翠龍の兄弟を含めた商品化に向けて動いた。
「どんなものがいいかなといろいろ考えていた中で、元琴剣さんが、大きなうちわに似顔絵を描いていたことを思い出した。これが化粧まわし姿だったら、大きさ的に良いのではないかと思った」と、元力士で日本相撲協会公認の漫画家でもあった故・琴剣さんから着想を得た。さらに「いろいろみんなで案を出して、やはり定番の応援タオルが良いのではないかということで決まった」と説明した。
5組それぞれが別の色のデザインだが、化粧まわしの色に近づけた。琴ノ若と琴桜は緑、大碇と藤ノ川は紫。琴勝峰と琴栄峰はオレンジ、若元春と若隆景は青、朝紅龍と朝翠龍は赤となった。また、背景には、それぞれの組み合わせに応じた2文字が入っており、順に「継承」「相伝」「双峰」「双壁」「双龍」と入っている。
写真も注目ポイントだ。親の琴ノ若、大碇の写真は、現在ではなく現役時代のものをあえて使った。佐渡ケ嶽親方は「昔の写真の方が、お父さんはこういう力士だったんだと分かってもらえる。琴ノ若を分からない人もいるし、覚えてもらうにもちょうどいいかな」と説明した。
発売初日で完売する商品もあり、通販サイトでも全品「入荷待ち」の状態に。協会のグッズ担当者は「親子兄弟のグッズは初めてだと思う。想定以上の反響で、多くのリクエストが来ている」と驚きを口にした。
甲山親方は「斬新ですよね」と歓迎。本人用に2枚もらったものの、早くも完売してしまい「2枚とも知人にあげた」と笑った。
佐渡ケ嶽親方は「初日で完売というのは本当にありがたいこと。今後は多めに作ろうと思う。お客様の案を聞きながら、またいろいろと作っていければ」と意欲を見せていた。【飯岡大暉】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)









