ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)ら新旧の世界、日本王者たちが集結したチャリティーボクシングイベント「LEGEND(レジェンド)」が2月11日、東京・代々木第1体育館で開催されると21日、発表された。

都内のホテルで開始された記者会見には井上、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)、元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)が同席。イベントでは井上がスパーリング形式のエキシビション3分3回マッチ(相手未定)に臨むことも発表された。収益の一部は新型コロナウイルスと闘う医療従事者や患者の支援金になるという。

エキシビション戦で「自分以外で、どんなカードが見たいか」との質問が出た時だった。同席した木村は、4階級制覇王者で現WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(Ambition)の名を挙げ「井上尚弥くんと井岡一翔選手が見たいです。見たいですよね。やりたいと思いますし」と横から見つめられた。すると井上は驚きと困惑に包まれたような笑顔でうなずいた。木村自らも井岡とのエキシビション戦を希望していたが「ボクはその後でいいです」と譲られる一幕もあった。

同様の質問に対し、京口は元世界3階級制覇王者長谷川穂積-元WBC世界バンタム級王者山中慎介のレジェンド対決を挙げた後、井上にも順番が回り「そんなにないですよね。ちょっと考えてもいなかったので答えられないですけど。良いカードが組まれれば」と応じた。

LEGENDには元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏や元世界3階級制覇王者八重樫東氏の出場も予定されており、計6試合のエキシビション戦が組まれることになっている。