王者坂晃典(28=仲里)が初防衛に成功した。

同級1位渡辺卓也(31=DANGAN AOKI)の挑戦を受け、6回2分45秒、TKO勝利でV1防衛。3回に右クロスなどで左目上カットを誘うと、6回には右ストレートでぐらつかせ、再び右でダウンを奪取。そのままレフェリーストップによるTKO勝ちとなり「初防衛してこそ真の王者、と聞いていたので。日本王者の坂晃典になれた」と死守したベルトを巻いて笑顔をみせた。

19年12月に末吉大を下し、新王者となって以来、1年1カ月ぶりのリングだった。試合途中で鼻から出血し、偶然のバッティングで左目上をカットし、同部からの流血で視界が遮られ「あんまり(流血に)なったことがなかったので分からなかったが、バチバチと集中力が切れた。鼻からの呼吸も苦しくなった。正直、なめていたかなと思いました。調子が良くて自分の調子におぼれていたところもある」と反省も忘れなかった。

次戦以降には地元大阪での防衛戦を希望。「次は大阪でやりたいですね。また大阪でも防衛戦ができたら」と、声をはずませていた。